
はじめに
英語を楽しく学びたいなら、海外映画を活用するのがおすすめです。
今回紹介するのは、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが共演した映画『マイ・インターン』(原題:The Intern)。
ファッション通販サイトを舞台にした作品なので、自然な日常英会話だけでなく、職場で使われるビジネス英語も学べます。会話のスピードも比較的聞き取りやすく、映画で英語を勉強してみたい人にぴったりの作品です。

※この記事では著作権に配慮し、映画の長いセリフは掲載せず、学習に役立つ短い英語表現を中心に紹介しています。
映画『マイ・インターン』とは?
『マイ・インターン』は、2015年に公開されたヒューマンドラマです。
主人公のベンは、仕事を引退した70歳の男性。妻を亡くし、穏やかな生活を送っていましたが、心のどこかに物足りなさを感じていました。
そんなとき、ベンはファッション通販会社が募集していた「シニア・インターン」に応募します。
ベンが配属されたのは、若くして会社を立ち上げたCEO、ジュールズのもとでした。最初はベンを必要としていなかったジュールズですが、彼の誠実な仕事ぶりや豊かな人生経験に、少しずつ心を開いていきます。
世代も立場も異なる二人が、お互いを理解しながら成長していく姿が、この映画の大きな魅力です。
『マイ・インターン』が英語学習におすすめの理由
日常英会話とビジネス英語を同時に学べる
映画の舞台は、ニューヨークのファッション通販会社です。
同僚同士のカジュアルな会話だけでなく、会議、スケジュール調整、電話対応、仕事の依頼など、職場で使える英語が数多く登場します。
世代による英語の違いを楽しめる
ベンは丁寧で落ち着いた英語を話します。一方、若い社員たちは、カジュアルでテンポの速い英語を使います。
登場人物による話し方の違いを比べることで、相手や状況に合わせた英語表現を学べます。
ストーリーが分かりやすい
専門的な知識が必要な作品ではないため、英語の聞き取りに集中しやすいのもポイントです。
仕事、家族、友情などの身近なテーマが扱われているので、英語字幕でも内容を予想しながら見ることができます。
『マイ・インターン』で学べる英語表現10選
get back in the game
「仕事などに復帰する」「再び活動を始める」という意味です。
長い間離れていた仕事やスポーツなどを、もう一度始めるときに使います。ベンがシニア・インターンとして新しい一歩を踏み出す姿にぴったりの表現です。
【例文】
I want to get back in the game.
もう一度、仕事に復帰したいです。
【ポイント】
この場合のgameは、スポーツの試合だけを意味するわけではありません。「仕事や社会活動の世界」という比喩的な意味で使われています。
How’s it going?
「調子はどう?」「元気?」というカジュアルなあいさつです。
How are you?と似ていますが、友人や同僚との日常会話では、How’s it going?もよく使われます。
【例文】
How’s it going at your new job?
新しい仕事はどうですか?
【答え方】
It’s going well.
順調です。
Pretty good.
なかなかいいですよ。
take a seat
「座る」「席に着く」という意味です。
Sit downよりも少し丁寧で、受付、面接、病院、レストランなど、さまざまな場面で使えます。
【例文】
Please take a seat and wait here.
こちらに座ってお待ちください。
【ポイント】
take a seatは、命令というよりも相手に着席を勧める柔らかい表現です。
be assigned to
「~に配属される」「~を担当するよう割り当てられる」という意味です。
会社や学校で、特定の部署、チーム、人物などの担当になるときに使われます。
【例文】
I was assigned to the sales team.
私は営業チームに配属されました。
【文法ポイント】
assign A to Bで「AをBに割り当てる」という意味になります。
The manager assigned me to this project.
上司は私をこのプロジェクトの担当にしました。
sign off on
「~を承認する」「~に最終的な許可を出す」という意味のビジネス表現です。
書類や企画、デザインなどを確認し、正式に認める場面で使われます。
【例文】
The manager needs to sign off on this plan.
上司がこの計画を承認する必要があります。
【ポイント】
signだけでは「署名する」ですが、sign off onには「内容を確認したうえで承認する」というニュアンスがあります。
at a glance
「ひと目で」「ひと目見ただけで」という意味です。
情報やデザインが分かりやすいことを説明するときによく使われます。
【例文】
You can understand the results at a glance.
結果をひと目で理解できます。
【ポイント】
at first glanceという表現もあります。こちらは「一見したところ」「第一印象では」という意味です。
At first glance, the problem looked difficult.
一見すると、その問題は難しそうでした。
hit a record high
「過去最高を記録する」という意味です。
売上、気温、アクセス数、フォロワー数など、数字がこれまでで最も高くなったときに使えます。
【例文】
Our website hit a record high in monthly visitors.
私たちのウェブサイトは、月間訪問者数の過去最高を記録しました。
【ポイント】
反対に「過去最低を記録する」は、hit a record lowと表現できます。
fly out of here
直訳すると「ここから飛んでいく」ですが、商品について使うと「飛ぶように売れる」という意味になります。
【例文】
These new bags will fly out of here.
この新しいバッグは飛ぶように売れるでしょう。
【ポイント】
「非常によく売れる」は、sell like hotcakesという表現でも表せます。
The tickets sold like hotcakes.
チケットは飛ぶように売れました。
Hang in there.
「頑張って」「もう少し耐えて」という励ましの表現です。
困難な状況にいる人に対して、「諦めないで」と伝えるときに使います。
【例文】
I know your job is difficult, but hang in there.
仕事が大変なのは分かるけれど、頑張って。
【ポイント】
単純に「頑張れ」と応援するだけでなく、「今は大変だけれど、もう少し持ちこたえて」というニュアンスがあります。
I like how you roll.
「あなたのやり方、好きだよ」「そのスタイル、いいね」というカジュアルな表現です。
ここでのrollは、実際に「転がる」という意味ではなく、「行動する」「物事を進める」というイメージです。
【例文】
You always stay calm under pressure. I like how you roll.
プレッシャーがかかっても、いつも冷静ですね。そのやり方、いいと思います。
【ポイント】
how you rollは、「その人らしい行動の仕方」や「物事への取り組み方」を表します。かなりカジュアルな表現なので、友人や親しい同僚との会話に向いています。
better late than never
「遅くなっても、何もしないよりはよい」「遅れてでも、やるほうがよい」という意味のことわざです。
何かを始めるのが遅くなった人や、予定より遅れて行動した人を前向きに励えるときに使います。
『マイ・インターン』では、70歳になってから新しい仕事に挑戦するベンの生き方にも重なる表現です。
【例文】
I finally started studying English. Better late than never!
ようやく英語の勉強を始めました。遅くても、始めないよりはいいですよね!
【会話例】
A:Sorry I’m late.
遅れてごめんなさい。
B:Better late than never.
来ないよりはいいですよ。
【ポイント】
直訳すると「決してしないより、遅いほうがよい」となります。年齢やタイミングを気にして新しい挑戦を迷っている人の背中を押してくれる表現です。
come rain or shine
「雨が降っても晴れても」「何があっても」という意味です。
天気に関係なく予定を実行するときだけでなく、困難があっても必ず何かを続けるという強い意志を表すときにも使われます。
映画では、ベンが毎朝決まった時間にスターバックスへ行く習慣について話す場面で使われています。
【例文】
Come rain or shine, I go for a walk every morning.
雨の日も晴れの日も、私は毎朝散歩に行きます。
I’ll be there, come rain or shine.
何があっても、私はそこへ行きます。
【ポイント】
come rain or shineは文頭と文末のどちらにも置くことができます。
Come rain or shine, we will continue this project.
何があっても、私たちはこのプロジェクトを続けます。
ベンのように、決めた習慣を欠かさず続ける場面で使ってみたい表現です。
心に残る英語表現
この映画を象徴する表現の一つが、次の言葉です。
You’re never wrong to do the right thing.
正しいことをして、間違いになることはない。
この文では、neverとwrongが使われていますが、意味は肯定的です。
「正しいと思うことを行えば、それは決して間違いにはならない」という、ベンの誠実な生き方を表しています。
文法的には、次の形に注目しましょう。
be wrong to do:~するのは間違っている
【例文】
You are not wrong to ask for help.
助けを求めることは間違っていません。
It is never wrong to say thank you.
感謝を伝えることは、決して間違いではありません。
出典:映画『マイ・インターン』(原題:The Intern、2015年)
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ステップ1.最初は日本語字幕で見る
まずは日本語字幕で映画を楽しみ、登場人物やストーリーを理解しましょう。
最初から英語をすべて聞き取ろうとすると、映画を楽しめなくなることがあります。1回目は内容を理解することを優先して問題ありません。
ステップ2.英語字幕で見直す
ストーリーを理解したら、英語字幕に切り替えます。
聞き取れなかった部分を字幕で確認し、気になった表現をメモしてみましょう。すべての単語を調べるのではなく、「自分でも使ってみたい表現」を選ぶのがポイントです。
ステップ3.短い表現を声に出す
How’s it going?やHang in there.などの短い表現は、登場人物の発音をまねして声に出しましょう。
単語だけでなく、イントネーション、リズム、表情もまねすると、より自然な英語に近づけます。
ステップ4.自分用の例文を作る
覚えた表現は、自分の生活に当てはめて例文を作ると記憶に残りやすくなります。
例えば、sign off onを覚えた場合は、次のように自分の仕事に関連させてみましょう。
My boss signed off on my idea.
上司が私のアイデアを承認してくれました。
「映画の中の英語」で終わらせず、「自分が使う英語」に変えることが大切です。
まとめ
『マイ・インターン』は、心温まるストーリーを楽しみながら、日常英会話とビジネス英語を学べる作品です。今回紹介した表現は、次の12個です。
- get back in the game:仕事などに復帰する
- How’s it going?:調子はどう?
- take a seat:席に着く
- be assigned to:~に配属される
- sign off on:~を承認する
- at a glance:ひと目で
- hit a record high:過去最高を記録する
- fly out of here:飛ぶように売れる
- Hang in there.:頑張って
- I like how you roll.:あなたのやり方、いいね
- better late than never:遅くても、やらないよりはよい
- come rain or shine:雨の日も晴れの日も、何があっても
英語字幕を使いながら、まずは気に入った表現を一つ選び、実際に声に出してみてください。映画を楽しみながら学習を続けることで、教科書だけでは身につきにくい自然な英語が少しずつ使えるようになるでしょう。

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