【英文法】よくある質問ー”a”はいつ必要?”a”を使わないとどうなるの?など ー

はじめに

英語学習を進めるうえで、必ずと言っていいほど疑問が湧く冠詞”a”に関する質問。。。「”a”をつけるときと、つけないときの違いが分からない」「”a”がなかったらなぜダメなの?」など、多くの人が抱える疑問にお答えできる記事を目指しています。

(1) 冠詞「a」が必要な時と必要ない時の違い

冠詞「a」が必要な場合:

  • 「a」は数えられる単数名詞の前に使われ、特定のものでない「1つの」意味を持ちます。
  • 新しい情報や、初めて言及するものに対して使われます。

例:

  • “I saw a cat.” (私は猫を見た)- 特定の猫ではなく、どの猫でもない「1匹の猫」を指しています。

冠詞「a」が必要ない場合:

  • 複数形の名詞や、数えられない名詞の前には「a」は使われません。
  • すでに特定されているものや、一般的な概念を指すときも冠詞は不要です。

例:

  • “I saw cats.” (私は猫たちを見た)- 複数の猫を指すため「a」は不要です。
  • “I like music.” (私は音楽が好きだ)- 「music」は数えられない名詞です。

(2)数えられない名詞にはどのようなものがあますか?

数えられない名詞(不可算名詞)には、具体的な形や単位がなく、単数形で使われる名詞が含まれます。これらは通常、物質、概念、活動などを表します。以下は、代表的な数えられない名詞のカテゴリーとその例です。

1. 物質・材料

  • 水: water
  • 砂糖: sugar
  • 米: rice
  • 油: oil
  • パン: bread

2. 抽象概念

  • 愛: love
  • 幸福: happiness
  • 情報: information
  • 時間: time
  • 知識: knowledge

3. 活動

  • 仕事: work
  • 研究: research
  • 教育: education
  • 運動: exercise
  • トレーニング: training

4. 液体

  • ミルク: milk
  • コーヒー: coffee
  • ジュース: juice
  • ワイン: wine

5. 粉状・粒状の物質

  • 塩: salt
  • 小麦粉: flour
  • コショウ: pepper
  • 砂: sand

6. 集まり・概念的なもの

  • 家具: furniture
  • 機器: equipment
  • 手荷物: luggage
  • 交通: traffic
  • 天候: weather

7. ガスや空気の状態の物質

  • 空気: air
  • 酸素: oxygen
  • 煙: smoke
  • 蒸気: steam

8. その他

  • お金: money
  • ニュース: news
  • 音楽: music
  • アドバイス: advice
  • 髪の毛: hair (全体として使う場合)

注意点: 数えられない名詞でも、特定の単位を加えて表現することは可能です。例えば、「a piece of advice」(1つのアドバイス)や「a glass of water」(1杯の水)などです。

ボキャブラリー先生
ボキャブラリー先生

ネイティブの正解では、”a coffee”や”a water”も存在します。”a”「ひとつの」を使うことで「1杯」を意味できるようです。ただし日本の試験やテストなどでは不正解と判断されることが多いのが現状です。私自身”Can I get a coffee?”と現地の人が使ってるのを何回も聞いて、真似して使っていました。

(3) 冠詞「a」が必要だけど、aを言わずに英語を使うとネイティブにはどう聞こえるのか

  • 不自然で理解しにくいと感じられることがあります。例えば、「I have a pen.」というべきところで「I have pen.」と言うと、ネイティブには文法的に不完全に感じられるか、「pen」は数えられない名詞と誤解される可能性があります。

“I like dog.” と “I like dogs.” の間には明確な意味の違いがあります。

  1. “I like dog.”
  • 意味: 文法的には不自然ですが、あえてこの表現を使うと、「犬の肉が好き」という意味に解釈される可能性があります。これは「dog」を食材として捉えているように聞こえます。ただし、一般的にはこういう表現はほとんど使われません。
  1. “I like dogs.”
  • 意味: 「私は犬が好きです。」という意味で、一般的に「犬」という動物が好きだということを示しています。この表現が通常の英語として自然であり、よく使われます。
向上委員長
向上委員長

まとめると次のようになります!

  • “I like dog.” は犬を食材として捉える可能性があり、不自然で誤解を招きやすい表現です。
  • “I like dogs.” は、犬という動物全般が好きだという意味で、自然な表現です。

(4) 冠詞「a」があるのとないので意味は変わるか

  • はい、意味が変わることがあります。
  • 冠詞「a」がある場合:
  • 一つの具体的な例や、特定の一つを指しています。
  • 冠詞「a」がない場合:
  • 一般的な概念、数えられない名詞、または複数形を指していることが多いです。

例:

  • “He is a teacher.”(彼は教師です。)- 一人の教師という意味。
  • “He is teacher.”(彼は教師です。)- この形は文法的に正しくないため、不自然に聞こえます。

冠詞の使い方は文脈によって意味が変わるので、注意が必要です。

  1. “I ate a chicken.”
  • 意味: 「私は1羽の鶏を食べました。」という意味です。ここでの「a chicken」は、具体的な1羽の鶏全体を指します。この文は、まるでその1羽の鶏全体を食べたかのように聞こえるので、量的にも意味的にもインパクトがあります。
  1. “I ate chicken.”
  • 意味: 「私は鶏肉を食べました。」という意味です。この場合、「chicken」は肉としての鶏肉を指し、食材や料理の一部として一般的な意味で使われています。どれだけの量を食べたかは明確ではなく、ただ「鶏肉を食べた」ということを表しています。
向上委員長
向上委員長

まとめると次のようになります!

  • 「I ate a chicken.」は1羽の鶏全体を食べたことを示唆します。
  • 「I ate chicken.」は鶏肉を食べたことを示し、具体的な量や形は問われません。

最後に

いかがだったでしょうか。冠詞の”a”が担う役割は、意外と大きいのがお分かり頂けたのではないでしょうか。しかし、もっと大切なことは、間違いを恐れずたくさん英語を使ってみて練習していくことです。そのうえで、さらにしっかり伝えたいニュアンスなどがある場合、この記事の内容がお役に立てれば幸いです。最後までご一読頂き、ありがとうございました。

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