
はじめに

「from」は英語のとても大事な前置詞で、「どこから」という出発点や起点を表すイメージを持っています。この記事では、fromの基本的な使い方やイメージから、理解度を上級者まで向上できる内容になっています。是非最後までご一読ください。
fromの基本イメージ
「スタート地点(出発点)」を表す言葉
何かがどこから始まったのか、どこから来たのかを示すときに使います。
場所の起点
「どこから来たの?」というときの 場所のスタート を表します。
- I came from Japan.
(私は日本から来ました) - This train goes from Tokyo to Osaka.
(この電車は東京から大阪へ行きます)
時間の起点
「いつから〜」というときに使います。
- I studied English from 5 p.m. to 7 p.m.
(私は午後5時から7時まで英語を勉強しました) - The shop is open from Monday to Friday.
(その店は月曜から金曜まで開いています)
原料・原因・理由
「何からできているか」「何が原因か」を表します。
- This cake is made from flour and eggs.
(このケーキは小麦粉と卵から作られています) - He is tired from running.
(彼は走ったせいで疲れています)
出所・送り手
「誰から」「どこから」という情報の送り手を表します。
- I got a letter from my friend.
(友達から手紙をもらいました) - This message is from my teacher.
(このメッセージは先生からです)
よく使うコロケーション(セットで出てきやすい言葉)
- from A to B = AからBまで
- different from = 〜と違う
- far from = 〜から遠い
- away from = 〜から離れて
例:
- My school is far from my house.
(私の学校は家から遠いです) - This is different from your idea.
(これは君の考えとは違います)
fromのイメージのまとめー基本編ー
「from」は「スタート地点」を表すのが基本。
- 場所の起点
- 時間の起点
- 原因・材料の起点
- 送り手の起点
全部「〜から」というイメージでつながっています✨

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【上級編】from の深い使い方・イメージ

では、中学生向けの「基本のfrom」から一歩進んで、高校生や英語上級者向けの深い使い方・感覚を紹介しますね!
基本は「起点(スタート地点)」ですが、そこから広がって 「区別・原因・視点」 などを表す用法があります。
① 区別・違いを表す from
👉 AとBを区別するときに使います。
- You should know right from wrong.
(正しいことと間違っていることを区別できるべきだ) - This wine is different from the one we had yesterday.
(このワインは昨日のと違います)
💡「different from」だけじゃなく、「distinguish A from B(AをBと区別する)」の形も超よく出ます!
② 原因・理由を表す from
👉 「〜が原因で」「〜のせいで」という意味。
- He suffers from a bad cold.
(彼はひどい風邪で苦しんでいる) - She died from hunger.
(彼女は飢えが原因で亡くなった)

「because of」とはニュアンスが違います。「from」は 直接的な原因 を表すことが多いです。
He died from cancer.
👉 「直接的な原因」を表す。
ここでの from は「がんという病気が原因で亡くなった」という、身体的・医学的な起因 をストレートに伝えています。
直接的・物理的・具体的な原因 によく使われる
“from” は 起点・原因 をシンプルに示す
He died because of cancer.
👉 「理由・原因」を説明しているが、話し手の説明的なニュアンス が強い。
文法的には正しいですが、ネイティブはこの文をあまり自然とは感じません。
- “because of” は「〜のせいで」と説明的
- 状況的・説明的な理由 によく使われる

fromとbecause ofのニュアンスの違いまとめと次のようになりますね。
died from → 自然でよく使う表現。医学的・直接的な原因(がん、心臓発作、事故の怪我など)。
died because of → 強調的・説明的。事故のせいで死んだ、管理のせいで死んだ、のような「外的要因・状況」を語るときに自然。
③ 材料を表す from と of の違い
- made from … → 元の材料の形が変わっている
- made of … → 元の材料がそのまま見える
例:
- This wine is made from grapes.
(ワインはぶどうから作られている=形が変化している) - This table is made of wood.
(この机は木でできている=木の形が見える)
④ 守られる対象を表す from
👉 「〜から守る」「〜から避ける」
- The wall protects the town from floods.
(壁は町を洪水から守っている) - Keep away from fire.
(火から離れてください)
⑤ 視点を表す from
👉 「〜の立場から見ると」「〜の観点から」
- From my point of view, this plan will succeed.
(私の見方からすると、この計画は成功するだろう) - From a scientific perspective, it’s very interesting.
(科学的な観点からすると、とても面白い)
💡ここでは「起点=見方の出発点」と考えると理解しやすいです。
⑥ 比喩的な from
👉 「〜から〜へ」のイメージが抽象的にも使えます。
- He went from poor to rich in just five years.
(彼はたった5年で貧乏から金持ちになった) - She changed from a shy girl to a confident woman.
(彼女は内気な少女から自信のある女性に変わった)
まとめー上級編ー
- 場所・時間の起点 → 中学レベル
- 区別 / 原因 / 材料の違い / 守る対象 / 視点 / 比喩的な変化 → 深い使い方
つまり「from」は、単なる「〜から」ではなく、
👉 「出発点」→「区別・原因・視点」といった抽象的な方向に広がっているんです。


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